マイクロデンティストリー ☆ 歯科用顕微鏡の導入 ☆

 当院では歯科用顕微鏡による治療を行っております。歯科用顕微鏡とはあまりまだなじみがない言葉だと思います。歯科用顕微鏡とはその名前の通り歯科に使う顕微鏡です。実物は写真の通りですがではいったい何に使うのでしょう?基本的には全部の治療に使います。今までは2.5倍に拡大できるめがねタイプの拡大鏡を使っていました。

 このめがねタイプの拡大鏡も脳外科の先生が使うのと同じものです。通常の治療ではこの程度の倍率でも十分精密な治療が可能です。ただ数十ミクロンの誤差が歯の寿命を決定付けるとしたらやはりそれなりの精度を出さなければなりません。そうなると人間の裸眼では200ミクロンの認識がやっとですからやはり10倍以上の拡大率が必要となります。そのために歯科用の顕微鏡が開発されました。

 顕微鏡で見るとすっごく細かなところまで見えます。当然倍率が違いますもんね(^^ゞ

 その精密さが歯の寿命に直接つながるように生かして行きたいと思っています。

日本顕微鏡歯科学会認定指導医

 院長が参加している日本顕微鏡歯科学会において指導医の認定制度が数年前にできました。院長はその認定試験において 2018年に合格し、日本顕微鏡歯科学会認定指導医の認定証を頂きました。 これまで以上に患者さんの治療に当たることはもちろん、顕微鏡治療の普及拡大に勤めると共に後進の育成に力を注ぎたいと思います。



☆日本顕微鏡歯科学会認定医☆

 いそざき歯科では日本顕微鏡歯科学会に参加し技術研鑽に努めています。日本顕微鏡歯科学会においては2010年より認定医制度を始めました。歯科医療においては一定の品質基準が必要ではあるものの、実際は各自がばらばらの基準で診療をしていました。学会では治療内容をビデオ公開し品質基準やその改善などを訴えて行こうと認定医制度を始めました。

 2010年の第二回認定医審査に磯崎裕騎が受験し、認定証を頂きました。

 これを機会にますます技術研鑽に磨きをかけて行こうと思います。

☆マイクロエンド☆

 当院では治療の困難な神経の治療にも顕微鏡を使っています。マイクロエンドはマイクロスコープエンドドンティックスの略です。
 マイクロスコープは歯科用顕微鏡のことですが、エンド(歯内治療)とは歯の神経の治療のことです。

 神経の治療においては非常に見えにくい部分を治療するわけで、従来はほぼ手探りでした。ところが細くて長くて深い神経の治療において顕微鏡が非常に有効だとわかってきました。神経の治療において世界をリードするのはアメリカですが、アメリカで神経の治療をするのはほとんど専門医です。一般の歯科医師は神経の治療をあまりしません。その理由は訴訟です。高度な技術を要する神経の治療においては一般医の技術レベルが不足して訴訟につながるからです。

 日本においては普通に一般医が神経の治療をしますが、残念ながら治療成績がよいとは言えません。やはり神経の治療においては技術、経験、それに顕微鏡が欠かせないようです。ちなみにアメリカの神経の治療をする専門医の学会においてはほぼ100%の専門医が顕微鏡を使用しており、顕微鏡を使わないで神経の治療をする専門医はいません。
 そのような経緯で顕微鏡を導入した当クリニックにおいても更なる治療成績の向上、クオリティのアップを目的にマイクロエンドを行っております。
 確かにこの方法で治療すれば、治癒率もアップするでしょうし、従来であれば抜かなければならなかった歯もすべてではありませんが助けることができるかも知れません。そうすればよけいな歯も削ることなく健康を回復することができます。
 詳しいことは主治医に尋ねてください。

☆ マイクロスコープ+CT ☆

 歯科用顕微鏡のことを一般にマイクロスコープと言います。CTは正式にはコンピューテッドトモグラフィーです。いわゆる断層撮影であり、歯科においてはパノラマも一種の断層撮影です。このマイクロスコープとCTを組み合わせた歯科治療が注目されています。現在大きな病院でしか認められていませんが、この組み合わせを高度先端医療と呼び別扱いされています。

 歯科医療界では特別なCT利用により、一般医科のCTより被爆量が少なく効果的に応用されています。ただ、歯科用CTも医科と同様に非常に高額なためあまり普及しておりません。

 その応用についていそざき歯科では別途必要な方には対応できますので適応症と思われる方は主治医までご相談ください。

☆マイクロ治療の実際☆

 顕微鏡を利用した実際を見てみましょう。
 顕微鏡治療においては拡大して見えることが最大の利点です。これにより虫歯の取り残しや削りすぎを防ぎ最小限の削除だけで治療が完了します。
 右のビデオはダイレクトボンドと言う治療です。虫歯を削ってコンポジットレジンと言うものを詰める治療です。顕微鏡を利用して注意深く虫歯を除去すればこの大きさで済みます。これくらいなら歯に対するダメージも少なくて済みます。詰めて終わったところを見ればほとんどわからないくらいに修復できています。

 精密に削ればあまり大きく穴を開けることは必要ありません。これをミニマムインターベンションと言ってMI治療と呼ばれます。これくらいの虫歯であればよく見ないとわからない程度に修復できます。
 このようにきちんとした治療ときちんとした管理があればお口の健康を守ることはさほど難しいものではありません。
 できるだけ治療ではなく管理で済むようにしたいものです。顕微鏡治療はそのためにも有効な手段だと思われます。

 

☆治療の実際を見てみましょう☆



こんな感じで見ることが出来ます

 当院では歯科用顕微鏡を導入したことにより実際にドクターが見ている画像をリアルタイムや録画で他の人が見ることができるようになりました。
 これによって実際に自分の口の中を大きく拡大してよく状況を把握できるようになったり、より詳しく病気の実態を見ることが出来るようになりました。
 説明の時には随時使っておりますが、この治療は見ながら受けたい!って患者さんがいらっしゃいましたらおっしゃってください(*^_^*)

 ただし治療の内容によっては顕微鏡を使わない時には見れませんし、モニターが治療の邪魔になる際には確認だけにさせていただきます。